一般のお客様もご入場、そして盛岡でなかなか手にはいることができない様々なブランドさんの商品が購入できます。天気予報だと雨予報ですが、お時間あれば是非お越しくださいませ。
■場所 : 旧石井県令邸 / 岩手県盛岡市清水町7-51
●MARKET ※一般の方も入場できる展示販売会となります。
10月7日(土) 11:00 -17:00
そして、鶫 tsugumi 銀小物製作所の新作、布目象嵌という伝統技法を使ったアクセサリーも出品いたいます。
夜光虫
水影
凪
波跡
バングルに引き続き布目象嵌も「海」をテーマにデザインした商品です。
鞆の浦で見た夜光虫で光る海の美しさを、布目象嵌で表現したいとずっと思っていて、
夏に向けて作ったバングルのテーマが「海」だったことから、布目象嵌でも「海」を表現したデザインの商品を作りました。
布目象嵌という伝統技法は、今までの形を美しく見せる「磨き」に重きを置いた商品とはだいぶ雰囲気が異なった商品になります。
「海」という同じデザインソースで、立体という3次元から平面の2次元のデザインへ。
伝統技法というと、とてもムズカシイ響きに聞こえますが、ここではあくまでもアクセサリーデザインの表現の一つと考えています。
布目象嵌は古くは刀の柄や鉄砲などの装飾などに使われていました。
今では鉄瓶、根付け、帯留めなどに装飾するのに使われている技術です。
日本の伝統文化に日常的に接することが少ない生活をしてても、その技法の魅力をもっと身近に活かせるのではないかと常々思っていたので、是非手にとって近くでその面白さを見ていただきたいです。
簡単ですが、製作過程を説明いたします。
①布目を切る
タガネという道具を使って細かい溝を鉄板に入れていきます。
1mmの間に4本くらい。
縦、横、斜めと3回に分けて溝を入れ、細かい剣山のようなものを作っていきます。
②箔(はく)を入れ込む。
アルミホイルくらいの厚さの箔を、木タガネという棒を使って、溝を入れた鉄板に抑えて入れ込んでいきます。少し斜めに溝を作っているので、しっかり箔を入れ込めば取れません。
10×のルーペで覗くと細かい溝がはっきり見えます。
③サビづけ
サビつけ液を使って意図的に鉄板にサビを発生させます。
そのあとお茶で煮ると真っ黒になります。
お茶で中和させたので、サビの発生は止まり、銀泊と金箔と鉄の黒のコントラストで
模様がしっかりと浮き出てきます。
タガネで入れた溝が布目のようなので「布目象嵌」と言われています。
entwineマーケットでは実演もしています。
是非お立ち寄りください。